メキシコ・カンクン
キューバからの帰り道、乗継ぎ地となったメキシコ・カンクンで、
さらに2日間ほど滞在して、観光してきました。
メキシコは2011年以来なので、4年ぶり。
近いうちにまた来たいと思っていましたが、思いの外、早く来れました。
カンクンはいわゆるリゾート地で、近くにコスメルという有名なダイビングエリアもあり、
海やビーチでのんびり過ごすという選択肢もあったのですが、
有名な遺跡も近くにあると聞くと、やっぱり遺跡のほうが優先度が高い。
結局、丸々2日間をフルに使って遺跡巡りをしてきました。
メキシコシティのある中央高原がアステカ文明の起源だったのに対し、
ということで、今回はマヤ文明の遺跡です。
1日目:カンクン〜トゥルム〜コバー〜チチェン・イッツァ〜カンクン
カンクンから約130km、車で2時間程度とアクセスが良いこと、
あと、カリブ海に面した絶壁の上に建てられ、美しい光景が見られることから、
メキシコの中でもテオティワカン、チチェン・イッツァに次いで訪問客が多いらしい。
次に訪れたコバ―遺跡向けの港としての役割もあったらしい。
海をバックに遺跡を見る、というのはあんまり無いから、けっこう貴重かも。
天気予報では曇りだったけど、タイミングよく少し晴れ間が差してきてくれました。
で、コバー遺跡。トゥルムからチチェン・イッツァへの途中にあります。
ここの見どころは、ユカタン半島最大のノホック・ムル・ピラミッド(42m)。
これだけの高さがあるのに頂上まで登ることが許されていて、
頂上からは、辺り一面ジャングルしかない景色が望めます。
あまり知られていない遺跡ですが、なかなか見ごたえありました。
ちなみに、登上禁止となるのも時間の問題だとか。
200年以上、ユカタン半島における芸術、宗教、経済の中心都市。
この日はずっと天気が悪かったのですが、
ピラミッドの前に着いた時だけ晴れてきました。
一昔前は頂上まで登れたはずですが、
事故があったらしく、現在は禁止されています。
マヤ遺跡ではよくある「球戯場」もここのは他のどこのよりも巨大。
ウシュマルはチチェン・イッツァと並ぶ、マヤ文明の代表的な遺跡(世界遺産)。
ただ、カンクンから400km、車で約4時間もかかるので、
旅行会社の日帰りツアーというものはないのですが、
どうしても行きたかったので、車/ドライバを個別手配していきました。
まず、魔法使いのピラミッド。
四角すいではなく楕円すいのピラミッドは何とも柔らかい印象。
続いて、尼僧院。
中庭の四方を回廊状に取り囲む建造物。
どの面も美しいレリーフの保存状態が群を抜いて素晴らしい。
総督の宮殿。
これもマヤ建築の中で最も調和のとれた建築物と言われています。
グランピラミッド。
この北面だけは開かれて修復されているものの、
他の三面(東/西/南)はジャングルに覆われています。
このウシュマル遺跡がジャングルに覆われていることがよく分かると思います。
そうそう、2日間通してどの遺跡にもイグアナがいました。
ユカタン半島エリアでは普通なのかなあ。
なんともかわいい。
今回、マヤ文明の代表的な遺跡をまわることによる新たな発見は、
ユカタン半島にはマヤ語を話す人(マヤ語族)がまだまだ存在するということ、
あと、ベリーズ、グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドルにもマヤ語族がいて、
メキシコのユカタンエリアと同一文化圏/文明圏を形成しているということ。
これまで馴染みのなかった国々なのに、急にイメージが湧くようになりました。
今後、中南米方面も広げていきたいなあ。